子供の病気Q&A

ワクチン(予防接種)について

ワクチンはいつ・どのように開始すれば良いのでしょうか。最近はワクチンの数が増えてきましたので、皆さんが迷われると思います。
次のようなことから、各ご家庭のスケジュールがやや異なってきます。
●B型肝炎ワクチン・ロタワクチンなど任意接種のワクチンを希望されるかどうか。
●ワクチン(ヒブ・肺炎球菌・その他複数のワクチン)を同時接種されるかどうか。
ワクチンとスケジュールの立て方については、「VPD」で検索していただきますと、詳しい情報があります。当院の「お役立ちリンク:KNOW-VPD」からも行けます。

乳幼児健診について

子どもの成長を見ていると、親が教えなくても自然に子どもができるようになることがあります。その月齢・年齢ごとに“自然にできるようになること”はおよそ決まっているようです。乳幼児健診ではお子さんの発達が順調かどうかを診ていきます。市販の育児書にはいろいろなアドバイスが書かれていますが、子育ては正しいやり方が1つだけではありません。どこかで見た“こうあるべき”ということに、あまりこだわり過ぎずに育ててみるのも良いかもしれません。保護者の方は忙しく疲れがたまる時期ですから、現状のままでよいのかどうかだけでも健診で確認していただければと思います。

喘息

咳が長く続く、夜眠れない、ゼーゼーして呼吸が苦しいなどの症状は気管支喘息を持つお子さんに見られます。気管支喘息を持たないお子さんにも同じ症状が見られることがあります。熱もないのに、または風邪をもらうたびに同じような症状を何度も繰り返す場合には気管支喘息が疑われることがあります。治療はゼーゼーする発作の回数や症状の重さによって違います。ゼーゼーしたときだけでなく、ゼーゼーしないように予防の治療も考えていきます。ご家族とお子さんが受け入れやすい方法をご相談します。

息を吸うときのヒューヒュー音

喘息発作では主に息を吐き出すときに(呼気に)ヒューヒューと音(喘鳴)がします。しかし喘息発作とは違い、主に息を吸うときに(吸気に)ヒューヒューと音がする病気があります。ウイルス性のクループや細菌性の急性喉頭蓋炎などです。多く診る病気ではありませんが、子どもの急性喉頭蓋炎は、ほんの数時間程度で急激に悪化して呼吸が苦しくなることがあります。すべての病気に言えることですが、症状がはじまってから、症状がどんどん悪化すると感じたら躊躇せずに、すでにお薬をもらっていても、早めに受診するようにしましょう。

耳と鼻とのど

小児科医はのど・胸・お腹などを中心に診察する傾向があります。そのため小児科にかかったお子さんの中には“風邪”と診断を受けていても中耳炎や副鼻腔炎が合併していることがあります。耳・鼻をきちんと診断すべきですが“餅は餅屋”という言葉もあるとおり、耳鼻咽喉科専門医にお任せしたほうが良い場合もあります。診療科の垣根をこえて協力して診療できることが望ましいと思います。当クリニックでは千秋双葉会・新船橋耳鼻咽喉科の専門医と協力しながら耳・鼻・のどの診療をして参りたいと思います。セカンドオピニオンのご希望があれば、ご紹介させていただきます。

高熱と不機嫌

細菌性髄膜炎は高熱と不機嫌、頭痛・嘔吐などの症状が見られ、ヒトの脳を包む髄膜に細菌が入り込むことが原因で発症します。背中から針を刺す髄液検査で診断します。一方、心配の少ない風邪でも高熱が出ることがあります。発熱の原因が髄膜炎なのか?心配のない他の病気なのか、小児科専門医でも迷うことがあります。細菌性髄膜炎は早期診断が難しい病気として知られています。ただし大部分はヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンで予防することができます。お子さんが高熱を出した時に、もしもこれらのワクチン接種が済んでいれば“細菌性髄膜炎の可能性は低い”と考えることができます。任意接種ですが、船橋市のお子さんは生後2か月から公費で受けられます。優先順位は高いので、早い時期に済ませておくと良いでしょう。

腹痛

幼児期~学童期のお子さんがお腹を痛がるときには急性虫垂炎(盲腸)の可能性がないかどうか注意します。診察で右下腹部の痛みがあると典型的ですが、はじめははっきりしないことがあります。あまり心配のない腹痛は様子を見ていると自然に落ち着きますが、急性虫垂炎はお薬を飲んでいても良くなりません。腹痛の原因は数が多いので鑑別診断をしながら、もしも急性虫垂炎ならタイミングよく手術にうつせるように準備をしなければなりません。たとえば入院したのに自然に痛みが良くなってしまうということもあり得ますが、それはそれで、何もなくて良かったということになります。子どもの病気はもしもの時のことを考えておく必要があります。

ひどい下痢・嘔吐

下痢・嘔吐・発熱の原因の多くは感染性胃腸炎です。細菌性とウイルス性があり、おむつに出た便を検査して診断できることがあります。冬から春にかけて流行し、便が白っぽくなることで知られるのがロタウイルス胃腸炎です。ただしロタウイルスを殺せるお薬はなく、水分補給をしながら数日かけて治っていくのを待ちます。軽い脱水症状なら経口補水液がありますので試してみます。ひどい脱水症状なら点滴が必要です。集団の中で流行しやすいので、乳幼児期から保育園を考えているお子さんはロタワクチンで予防しておくと良いと思います。ロタワクチンはお口から飲むタイプですので痛くありません。生後6週~24週までの間に2回(4週間以上あけて)内服接種します。

便に血が混じる

お子さんの便に血が混じったとき、もしもお子さんが1歳前後の乳幼児なら腸重積を思い浮かべます。時間をおいてお腹を痛がる・火がついたように泣く、不機嫌、顔色が悪くなる、嘔吐などの症状も見られます。排便がない場合には浣腸で排便させて、便に血が混じっていないかどうかを調べることもあります。早期診断ができれば入院して小児科で治療ができます。治療できない場合には外科手術になることがあります。腸重積以外にも便に血が混じる病気はありますが、いずれにしても便に血が混じるときは、十分に注意をするに越したことはありません。便を捨てずに、おむつを持って受診してください。

落ち着きがない、マイペースな行動

お子さんが保育園や幼稚園、学校に入る年齢になると集団行動を求められるようになります。これまでの育て方に問題はなかったはずなのに、集団行動になじめないことで先生方から注意を受けることがあります。落ち着きがない、マイペースな行動が見られるお子さんの中には、他にも共通した行動上の特徴が見られ特定の診断名や症候群などに当てはまることがあります。病気とは異なります。どのお子さんもそれぞれ違った個性を持っていることは当然ですが、違った個性の中にある、共通の認知的特徴を大人が理解して子育てできると良いかもしれません。わかるまでには少し時間が必要です。